脳神経

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上肢筋萎縮症 CSA、NA、ALS

感覚障害がない(目立たない)上肢筋萎縮症の鑑別診断 頚椎症性筋萎縮症(cervical spondylotic amyotrophy; CSA) 脊髄前根~前角の障害過半数は急性発症脊髄レベルに一致する筋萎縮(神経原性変化)が特徴 近位型C...
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ギランバレー症候群(Guillain-Barré syndrome)

疾患概念 末梢神経を標的とする自己免疫疾患6-7割で先行する感染症(呼吸器、消化器症状)発症4週間以内に症状のpeak四肢腱反射の消失神経伝導検査での末梢神経障害 分類 人種差、地域差がある AMAN(acute motor axonal ...
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眼瞼ミオキミア、眼瞼けいれん、片側顔面けいれん

顔面、まぶたがピクピクする症状には、大きく3つに分類 眼瞼ミオキミア eyelid myokymia 眼の周囲の眼輪筋が意思に反してピクピクと小さく痙攣(さざ波のように)数秒程度の動きで、1日に何度か生じる日常生活に支障なし上眼瞼または下眼...
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重症筋無力症 myasthenia gravis

疫学 抗体は、ニコチン性アセチルコリン受容体(AChR)が85%、筋特異的受容体型チロシンキナーゼ(MuSK)が5-10% 胸腺腫関連MG(全体の約20%、抗ACHR抗体陽性)の発症年齢は 50歳をピークとする正規分布非胸腺腫抗ACHR抗体...
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HTLV-1関連脊髄症(HAM)

南九州に多い疾患です。 HTLV-1感染者の中で、生涯発症率はATL 約5%、HAM 約0.3%。 聖マリアンナ大学の山野先生などにより作成されたガイドライン「HTLV-1関連脊髄症(HAM)診療ガイドライン2019」がとても参考になります...
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治療可能な認知症 treatable dementia

アルツハイマー病などの神経変性疾患は根治的な治療が難しい病態の反面、慢性硬膜下血腫のように根治的に近い治療が可能な病態もあります(10~20%)。見落としのないようにするためのメモです。 精神疾患 うつ病、解離性障害(ヒステリーを含む)、不...
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脳出血の緊急性

夜間当直時に脳出血の患者さんが来院するかも。そんなときに脳神経外科にすぐに相談するのか、翌朝に相談するのか、の一つの指標になればと思います。 治療 早期に収縮期BP 140 mmHg以下に、7日間(B)ペルジピン® (1A = 10mg/1...
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眼瞼ミオキミア、眼瞼けいれん、片側顔面けいれん

眼瞼やその周辺の筋肉にピクつきを生じる疾患は主に3つ 診察によって多くは診断可能で、治療方法はそれぞれ異なる 眼瞼ミオキミア ミオキミアは「さざ波」のような不随意運動片側性が多い有病率は高いと推測される(医療機関を受診しないことが多いため)...
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多発性硬化症、視神経脊髄炎、抗MOG抗体関連疾患

多発性硬化症 日本には約15000人、10~50歳で発症がほとんど男女比=1:3抗AQP4抗体陰性、抗MOG抗体陰性 急性期治療 ステロイドパルス療法mPSL 0.5~1g を 3~5日 を1~3クール 血漿浄化療法単純血漿交換療法(RCT...
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パーキンソン病

パーキンソン病は、確実は診断方法はなし10万人に200人と高頻度の疾患治療方法によって、大きくQOLが変化するので、適切な治療が必要 診断 パーキンソニズム= 運動緩慢 + 筋強剛 or 静止時振戦 or 姿勢保持障害 のいずれか1つを合併...
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