風邪・咽頭炎・肺炎の鑑別

感染症
冷やし中華

風邪症候群

風邪症候群(咳、鼻汁、咽頭痛、微熱)の80-90%はウイルス由来

ウイルス性:ライノウイルス、コロナウイルス

細菌性:溶連菌、百日咳、マイコプラズマ、クラミジア

細菌性咽頭炎(主にA群β溶連菌性咽頭炎)

+1 病歴で発熱 or BT 38℃以上
+1 咳の欠如
+1 前頚部リンパ節の有痛性腫大
+1 扁桃腫大、膿苔付着
+1 年齢 15歳未満
-1 年齢 45歳以上

1~3点 迅速抗原検査を検討、4点以上 抗菌剤投与

アモキシシリン(サワシリン®) 500mg 1日2回
クリンダマイシン(ダラシン®) 500mg 1日2回
セファレキシン(ケフレックス®) 300mg 1日3回

急性気管支炎と肺炎

Heckerling score [Heckerling, 1990]

胸部画像検査前の肺炎の確率

① 体温>37.8℃
② 心拍数>100回/分
③ 水泡音
④ 呼吸音減弱(呼吸回数 25回以上)
⑤ 喘息の既往なし

1点 1%、2点 3%、3点 10%で肺炎

定型肺炎と非定型肺炎とは

定型肺炎

肺炎球菌を中心とした細菌性肺炎

治療
ペニシリン系(ユナシン®、オーグメンチン®)

非定型肺炎

マイコプラズマ(若年者に多い)、クラミドフィラ(慢性肺疾患などの基礎疾患を有する者に多い、稀)、レジオネラ(比較的徐脈が多い)

治療
マクロライド系(クラリシッド®、ジスロマック®)、テトラサイクリン系(ミノマイシン®)

非定型肺炎を疑う項目 [日本呼吸器学会, 2005]

4/6以上の合致で非定型肺炎疑い
3/6以下で肺炎球菌をターゲットにする

① 60歳未満
② 基礎疾患がない or 軽微
③ 頑固な咳
④ 聴診所見に乏しい
⑤ 痰がない or 迅速診断で菌が見当たらない
⑥ WBC <10000

文献

Heckerling PS, et al. Clinical prediction rule for pulmonary infiltrates. Ann Intern Med 1990 Nov 1;113(9):664-70

日本呼吸器学会. 日本呼吸器学会呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会:成人市中肺炎診療ガイドライン.東京,2005.

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