概要
尿路基礎疾患 無 単純性 有 複雑性
単純性の75-90%が大腸菌
複雑性では多種の細菌が原因となる(大腸菌、腸球菌、緑膿菌など)
膿尿の原因:細菌感染、尿路結石、尿路腫瘍、尿路異物
女(男の50倍の頻度):膀胱炎、腎盂腎炎
男:尿道炎、前立腺炎
検査
尿路感染症の約90%に尿中に白血球が排出(WBC >5-10個/HPF)
細菌尿(≧105 CFU/mL)
白血球エステラーゼ活性
亜硝酸塩の検出 ともに特異度、感度は 70-80%
グラム染色 + 培養
グラム陰性桿菌が 80%(その内 90%がE.Coli)
グラム陽性球菌が 20%(Staphylococcus saprophyticusが多い)
頻尿などの症状は婦人科系感染症でも生じることがあるので注意が必要
膀胱炎の治療
膀胱炎の場合は、以下
(腎盂腎炎の場合は点滴製剤を選択、投与期間を長くするなど)
単純性
CEX(ケフレックス®) 1回250mg 1日3回 7日間(第1世代セフェム系)
CCL(ケフラール®) 1回250mg 1日3回 7日間(第1.5世代セフェム系)
CVA/ABPC(オーグメンチン®) 1回375mg 1日3回 5-7日間
LVFX(クラビット®) 1回500mg 1日1回 3-5日間
複雑性
LVFX(クラビット®) 1回500mg 1日1回 7-14日間
CPFX(シプロキサン®) 1回200mg 1日2-3回 7-14日間
CVA/ABPC(オーグメンチン®) 1回375mg 1日3回 7-14日間