貧血(赤血球減少症)と赤血球増加症

血液

貧血(赤血球減少)

定義(WHO)

男 Hb <13 g/dL、女 Hb <12 g/dL

高齢者の10-20%で貧血あり
1/3 栄養障害 鉄、葉酸、ビタミンB12
1/3 慢性炎症(関節リウマチ、甲状腺疾患)、腎性貧血
1/3 その他

鑑別方法

網赤血球
5万/µL以下で赤血球産生能低下

LDH
赤血球破壊の有無 破壊亢進 →溶血
赤血球自体の異常(遺伝性球状赤血球症、鎌状赤血球症、サラセミア)
自己免疫疾患・薬剤(溶血性貧血)
機械的刺激(大血管の異常、人工弁、狭窄)
脾腫

MCV
<80 fL 小球性  >100 fL 大球性

鉄欠乏性貧血

診断 MCV <70 fL or フェリチン <20 ng/mL
片頭痛の誘因となる可能性
治療は 25-50mg/day 眠前1回

男性または閉経後女性の場合は消化管出血を疑う

ビタミンB12欠乏の原因

厳密な菜食主義
胃全摘、胃部分切除
萎縮性胃炎
アルコール依存症
回腸切除

腎性貧血

腎障害による腎でのエリスロポエチン(EPO)産生能の低下による貧血
EPOは腎臓の尿細管間質にある線維芽細胞様の細胞が産生

貧血なのにEPO正常値はEPO産生低下を示す

赤血球増加症

赤血球濃縮(下痢、熱傷、脱水)
ストレス多血症(ストレスで血管が収縮)
高地での生活、トレーニング
先天性心・肺疾患
ヘビースモーカー

真性赤血球増加症(98%でJAK2遺伝子変異)
慢性骨髄性白血病の一部 エリスロポエチン受容体遺伝子異常、産生腫瘍

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